FXForeign Exchange

外国為替の用語集

外国為替の用語集

相対取引

取引所を介さず、売り方と買い方である当事者間の合意により売買内容を決定、成立させる取引のこと。OTC(Over The Counter)、オーバーザカウンターは相対取引の英語訳となる。

アスク

プライスを提示されたお客様の買い値のこと。一方で「アスク」は銀行や弊社などプライスを提示する側の売り値ともなる。また、オファー(Offer)とも呼ばれる。 【⇔ビッド(Bid)】

ECB

European Central Bankの略称。ECBの日本語名は欧州中央銀行となる。ユーロ圏17カ国の物価の安定や、EUの経済政策支援を目的とした金融政策を実施する機関として1998年にユーロ圏における中央銀行として設立された。現在の総裁はマリオ・ドラギ(Mario Draghi)氏が務める。

ユーロ圏19カ国(アイルランド・イタリア・オーストリア・オランダ・キプロス・ギリシャ・スペイン・スロベニア・ドイツ・フィンランド・フランス・ベルギー・ポルトガル・マルタ・ルクセンブルク・スロバキア・エストニア・ラトビア・リトアニア)
(2015年1月現在)

委託証拠金

FX取引業者に対して、取引を行うために預託する証拠金額のこと。

イフダン(If Done)

FX取引における指値注文方法の1つ。2つの優先順位のある指値注文を同時に出し、優先順位の高い注文が成立した後、もう一方の指値注文が有効となる注文方法を「イフダン(If Done)」という。

インフレーション

経済全体における需給バランスが総需要過剰に傾き、物価が持続的に上昇(貨幣価値の下落)する現象を、インフレーション(inflation)という。「インフレ」と省略されることもある。景気が活況となり、商品や物がよく売れ、品不足であるときもインフレになりやすい。【⇔デフレーション(Deflation)

ウィークオーダー

FX取引では指値注文の有効期限指定方法のひとつ。発注(オーダー)した週の金曜日NY市場終了時間までを有効期限とする指値注文をいう。(弊社の場合、米国の標準時間の時は日本時間土曜日午前6:45、米国の夏時間の時は日本時間土曜日午前5:45)

円キャリートレード

国際的に低金利とされる日本円で資金を借り入れて、より高い利回りの国の通貨、株式、債券などで運用し「利ざや」を得る取引手法。「円借り取引」とも呼ばれる。1990年代後半に米系ヘッジファンドや大手機関投資家により用いられた手法であるが、FX取引においても個人投資家の投資手法として話題となった。

オーシーオー(One Cancel the Other)

指値注文方法のひとつ。優先順位のない2つの指値注文を同時に出し、どちらか一方の指値注文が成立した場合、もう一方の指値注文が自動的に取消となる指値注文方法を「OCO注文」と呼ぶ。

オーダー

FX取引においては、指値注文を出すこと。

介入

正しくは外国為替平衡操作という。外国為替市場で経済実態を反映しない相場の急変動などに対して通貨当局(中央銀行、財務省など)が相場を安定させるために行う為替売買。例えば、日銀が相場を安定させるため円を買うことを「円買い介入」、逆に円を売ることを「円売り介入」という。

外国為替

異なる通貨の交換、通貨取引のこと。外国為替は決済が国境を越える為替取引のことをいう。英語では「Foreign Exchange」。かつては輸出入に関わる企業や国際的な金融機関、海外旅行をする人などにしかあまりなじみがなかった世界だが、最近では外貨預金やFX(外国為替証拠金取引)などにより、一般の人々にも身近なものとなってきた。

外国為替証拠金取引

証拠金をFX業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引で、数倍から数十倍の金額の外国為替取引を行うことができる取引。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。日本では1998年の外為法改正に伴う規制緩和により、個人が外国為替を直接取引できるようになり、FX取引が誕生した。FX(本来はForeign eXchange=外国為替の略)

為替差損益

為替変動により生じる損益。例えばドル買い持ちの場合、ドルが上昇すれば利益が発生し、下落すれば損失が発生する。逆にドル売り持ちの場合は、ドルの上昇で損失が、下落で利益が発生する。

機関投資家

生命保険会社や銀行、信託銀行、証券会社、年金基金、ヘッジファンドなど、個人や法人から預かった資産を運用することを業務とする法人、団体の総称のこと。多くの資金をまとめて運用することができるため、市場に大きな影響を与える。

基軸通貨

英語では「Key Currency」。国際通貨の中で中心的な役割を持ち、国際間取引で広く使用している通貨。また、各国当局が外貨準備高として保有している通貨。現在の基軸通貨は米ドル。

逆指値

為替や株の取引においては、「安い時に買い、高い時に売る」、もしくは「高い時に売り、安い時に買い戻す」という行為で、収益を得る。しかし、逆指値は、安い時に売る、高い時に買い戻す、という注文方法。予想に反して、相場が反対方向に動いた場合などには、決済して損失を限定する事ができる為、リスク管理を行う上で、重要な注文方法となる。また、「ストップ・ロス」ともいう。【⇔指値

キャリートレード

金利の低い通貨で資金を調達し、金利の高い通貨で運用し、金利差から利益を受けることを目的にした一種の裁定取引。例えば、円やスイスフランなどの低金利通貨を借入れ、豪ドルやNZドルといった高金利通貨を運用することで、スワップポイントを稼ぐ手法。ヘッジファンドが多用する資金調達・運用の手法の一つ。しかし、為替変動によっては、損失が出る可能性もあることには注意が必要となる。

国際通貨基金(IMF)

IMFは「International Monetary Fund」の略。1930年代の世界恐慌など経済危機を防ぐために1945年12月に設立された国際金融機関で1947年3月から業務を開始した。目的は持続的な経済成長のために「各国間の通貨システムの安定」を維持すること。主な業務内容としては国際貿易の促進、為替レートの安定、国際収支が悪化した国への融資がある。また、「国際通貨基金」は四半期ごとに世界経済見通しも発表している。

指値

Limit Orderは「指値」の英語。注文の際に、現在の価格によらず、指定したレートで売買をする注文を出すこと。これを「指値注文」という。通貨ペア、売買の別、価格、数量、指値の有効期限を指定することができる。注文時のレートよりも低いレベルでの買い注文、または高いレベルでの売り注文を「指値」、「順指値」と呼び、注文時のレートよりも高い水準での買い注文、または低いレベルでの売り注文を「逆指値」という。

ジー・セブン G7(Group of Seven)

7カ国財務相・中央銀行総裁会議を指し、会議はG5(米国、ドイツ、イギリス、フランス、日本)にイタリア、カナダを加えた7カ国の財務相・中央銀行総裁で構成される。1986年から原則として年3回開催され、経済・金融情勢や政策についての意見交換を行っている。会議の結果は外国為替市場や国際金融市場に大きな影響をもたらすことがある。

ジー・ティー・シー(GTC)

GTCは「Good Till Cancelled」の略。指値注文における有効期限の指定方法のひとつ。指値注文を取り消すまで有効となる。

スワップポイント

FX取引において、取引通貨のペア間に発生する金利差(スワップ)をポイント化したもの。通常、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売る際は、「スワップポイント」は受け取りとなり、金利の高い通貨を売り、金利の低い通貨を買う場合には、「スワップポイント」の支払いが発生する。

地政学リスク

テロや紛争など特定地域が抱える政治的・軍事的な緊張の高まりが、世界経済全体の不安要因となることをいう。「地政学的リスク」ともいう。

中央銀行

一国、または域内など同一の通貨地域において金融機構の中核となる機関で「発券銀行」、「銀行の銀行」、「政府の銀行」の3つの機能を持つ。そして、この3つの機能に基づき、金融政策を通じて、物価の安定、通貨価値の維持、金融システムの安定などを実現することがその役目である。

長期金利

通常、期間が1年以上の償還期間の長い債券などの金利のこと。日本では一般的に「長期金利」は10年物国債利回りのことを指す。国債に加えて、事業債、金融債などの利回り、定期預金金利などがある。また、長期金利は住宅ローンの金利などの基準ともなる。

デイ・オーダー

注文を出した1営業日内が有効期限となる指値注文で、その日のNYクローズまでが有効期間となる。取引日付が切り替わると自動的に全営業日に出された「デイ・オーダー」はキャンセルされる。

デイ・トレード

日計り取引のこと。一日内で売買を何度も行う短期取引のこと。基本的には保有したロング・ポジションやショート・ポジションをその日の内に決済し、次の日にポジションを持ち越さない取引方法。

デフレーション

モノやサービスなど需要が供給を下回り物価水準が継続的に下降する現象で、同時に貨幣価値も上昇も意味している。省略されて「デフレ」とも呼ばれる。市場における需要に対し供給が過剰な状態となることから、不景気の時に「デフレーション」に陥りやすい。【⇔インフレーション

トレンド

マーケットでの一定方向の価格の動きや傾向のこと。為替レートなどが上昇傾向を辿っていることを「上昇トレンド」、下落傾向であることを「下落トレンド」という。外国為替相場では比較的トレンドが長く続く傾向がある。

成行

売買価格を明示せずに数量だけを指定して発注する注文のこと。その時点でのマーケット価格で注文が約定する。また、売買価格を指定する注文を指値注文と呼ぶ。

値洗い

未決済のポジションを、実際の市場レートで計算して現在価値に換算して、いくらの含み損益が発生しているかを表すこと。または時価評価損益を計算すること。

ビー・オー・イー(BOE)

「Bank of England」の略称であり、イギリスの中央銀行を指す。1694年に設立され、金融政策委員会(MPC)による政策金利の決定や、イングランド銀行法に基づき物価安定とイギリス政府の経済政策の支援を実行する機関である。現在の総裁は、マーヴィン・キング(Mervyn Allister King)氏が勤める。

ビッド (bid)

外国為替取引におけるビッドとは価格を提示する側の買値のこと。つまり、投資家が業者に対して外貨を売るときの価格。例えばドル/円が107.45-52とあった場合、107.45円がビッドとなる。【⇔アスク(ask)

フェデラル・ファンド・レート(Federal Funds Rate)

米国の政策金利。フェデラル・ファンドを民間銀行間で貸し借りする時の短期金利で、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の誘導目標。FFレート、FF金利とも書かれる。日本の無担保コール翌日物金利に相当。フェデラル・ファンド・レートは公定歩合(米国ではディスカウント・レート)とは異なる。通常、年8回開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)で「フェデラル・ファンド・レート」が決定される。

ブリックス(BRICs)

目覚しい経済発展を遂げるブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の4カ国の頭文字を並べたもの。「s」については、複数形とされる場合と、南アフリカ(South Africa) を表す場合がある。これにインドネシア (Indonesia) を加え、6カ国とした場合「BRIICS」と表される。

約定

取引が成立することや契約に合意することなどを約定という。FX取引の場合は注文が成立すると、約定の時刻や金額、値段などが報告される。

リパトリ

リパトリエーション(Repatriation)の略語で、企業や投資家が海外へ回した資金を自国に引き戻すことをいう。為替市場ではリパトリに伴い、相場が大きく変動することもある。米国の場合は12月が年度末にあたることから、前半は決算に向けたリパトリエーションにより、ドルが買われる傾向がある。日本の場合は3月に円高傾向が強いと一般的にいわれている。

レバレッジ

レバレッジとは日本語に訳すと「てこの作用」という意味になるが、FX取引でいうレバレッジは、証拠金に対する運用額の倍率のことを指す。

レンジ

価格が変動する幅・範囲のこと。レンジ相場とは売り買いとも決定打を欠き、価格が大きく変動せず、小幅な上下動を繰り返しながら一定の範囲内に収まっているこう着状態のことをいう。

連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee, FOMC)

米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が定期的に開く米金融政策の最高意思の決定会合。FOMCは約6週間ごとに年8回開催されるほか、必要に応じて緊急会合を開く場合もある。声明文はFOMC開催最終日(米東部標準時午後2時15分頃)に公表され、議事要旨は政策決定日(FOMC開催最終日)の3週間後に公表される。市場関係者にとって、今後の米金融政策の行方を予想する上では大きな手がかりとなる。

ロスカット(自動決済)

自動決済のこと。外国為替取引は株取引や先物取引など取引所取引とは違い、基本的に月曜日のオセアニア市場オープンから金曜日のニューヨーク市場クローズまで、為替レートが仕切りなく変動しており、「値幅制限」(介入などの場合を除く)という概念もない。こうしたことから、FX取引では損失額が預託証拠金の額を上回ってしまう可能性があり、「ロスカット」とはこのような状況を防ぐ目的で、取引口座の評価損が一定のレベルに達したときに、口座にあるポジションを反対売買により強制的に自動決済する仕組みとなる。

第一種・第二種金融商品取引業(関東財務局長(金商)第236号)、商品先物取引業(店頭商品デリバティブ取引)
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、日本商品先物取引協会、日本投資者保護基金

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